製造業の工場で33年、生産管理と工場の自動化をやり、仕上課の課長を務めました。2025年3月に退職して、いまは一人で、AIに会社を回させています。書いてきた本を7冊ここに置きます。実話は実話として、小説は小説として書きました。
会社を辞めるかどうかで迷っている方へ。煽らずに、現場で見た数字と、辞めるまでの順番だけを書いています。
工場の原価表は、八割が輸入品の原材料費でした。値段を決めるのはロンドンの金属市況と東京の為替レート。上から降りてくる指示は、残りの二割を「削れ」だけ。それを三十年やりました。2024年8月5日、日経平均が1日で4,451円下がった日の昼休みに、若い部下から「積立NISA、始めたばかりなんですけど」と聞かれて、何も答えられませんでした。その日から辞めるまでの半年と、辞めたあとの一年半を、実際にあった順番で書いています。
人の目をカメラに替えた日のこと。引き継ぎ書に「特記事項なし」と書かれる三十年の技能のこと。黒字なのに人が減る帳簿のこと。県境を越えなかった最初の朝のこと。巻末に「自分の原価表を書く」六行の表を付けました。辞めるかどうかを決める表ではなく、自分の人生の原価表の、どの欄に手が届いているかを知るための表です。
当事者が自分の体験として書いたものです。医療の助言ではありません。
約30年、休肝日はほとんどありませんでした。うつを併発し、閉鎖病棟に2回入りました。1回目は治療の途中で退院しています。出勤率が8割を切ると翌年の有給がなくなるからでした。2回目は自分の意思で3か月入り、そこから飲んでいません。転落のほうも、回復のほうも、都合よく削らずに書きました。
実際にあったことをもとにした小説と漫画です。
膵臓癌で5年の闘病の末に父を看取りました。四十九日のあと、息子は父が愛した桜前線を追って北へ向かいます。実際の看取りの日付と病名に合わせて書き直した版です。
退職してから最初に書き上げた小説です。
米国の金塊は、監査されないまま半世紀が過ぎています。開けるまで中身が確定しない金庫を巡る物語です。第1部はnoteで無料で読めます。